夜勤の怪奇現象

看護師さんなんかからよく話を聞く、いわゆる「病院の怪談」の類がありますよね。あれって話を聞くと、結構気のせいだった
とか見間違いだったとか、正体見たり枯れ尾花的なオチが付いてたりするんですけど、最近看護師の友人から聞いた話だと、
「病院よりも老人ホームの方がよっぽど怖い」というのです。

確かに老人ホームも生死が関わる部分というのがありますから、その手の話があってもおかしくはないですよね。
しかし彼女が言うには、怖いのはそんなことではなく、現実として怖い部分あるというのです。というのも、例えば夜勤を
している最中、見回りに出ますよね。これが病院ですと白い影を見たとか何とか、そういう話に発展するのでしょうけど、
老人ホームですと深夜に徘徊している入所者さんがぬっと出てくるから、「そっちの方がびっくりして怖い」というのです。
出てくるだけならまだしも、場合によっては奇声を上げながら迫ってくるといったこともあるのだそうです。
人が人に脅かされているのだからいってみれば肝試しのような感覚でしょうか。
確かに考えてみると、病院でそう頻繁に怪奇現象に出くわすことはないので、高頻度でびっくりさせられる老人ホームの方が
怖いかもしれませんね。

でも個人的にはやっぱり正体がはっきりしない幽霊の目撃談や怪奇現象の方が怖いと思いますね。ちゃんと原因がわかったり
人の仕業だとわかれば最終的にホッとしますしね。